野良ロボットは政治参加できるのか
この程、総務省情報通信政策研究所がまとめたAIネットワーク検討会議の報告書が面白いというか、非常にリアルです。
総務省 情報通信政策研究所(IICP)|調査研究|研究成果~調査研究報告書
報告書の第4章で、ロボットを題材にしたリスク・シナリオ分析というものを行っているのですが、一つにはハッキングのリスクについて報告されています。
よく、AI(人工知能)が人類に対して反乱を起こすという未来のシナリオが語られ、そのようなストーリーの映画も幾つかありますが、まさに映画のような未来のリスクについて、今まじめに議論しているわけですね。
AI自体が勝手に暴走して人類を襲うというシナリオよりも、悪意ある人間がハッキングしてAIを使った犯罪や戦争を仕掛けるというシナリオの方が大いに現実味があります。
サイバーセキュリティに関して、我が国日本は後進国と言わざるを得ませんが、そのことについてはいずれ触れることに致しまして、
面白いのが、記事にもあるように、人間に投棄された「野良ロボット」という概念が出てくるところです。
その野良ロボットたちが、徒党を組んで人間に対して参政権などの権利付与を要求するリスクについてまじめに議論されているのです。
少し笑ってしまいそうなりますが、可能性として捉えたときにありえる未来であるということでしょう。
参政権とはすなわち、政治に参加する権利なわけですから、自らの意見、要望を政治に反映させてもらおうという”意思”がロボットに働くことになります。
よくよく考えてみたらとんでもないことです。
ロボットは自らの意思を持ちうるのか?
AIはついに自我を持つに至るのか?
興味が尽きないところですが、このようなニュースが流れれば流れるほど、同時に
人間とは何なのか?
人間の存在意義とは何なのか?
そう、考えざるを得なくなりますね。。