混迷の度を増す世界経済
今週は日本の株式市場が堅調ですね。
ブレグジット、すなわち英国の国民投票でEU離脱派が勝利したことで、日本も含め世界中の株価が暴落しました。
しかし、当の英国を筆頭に株高が進み、今では世界各国軒並み国民投票以前の水準まで戻しています。
いやー、短期的に世界経済の予測を立てることは本当に難しいですね。。
英国に関しては、EU離脱派が勝利したことで、世界が驚き、ポンドの暴落を引き起こしました。
しかし、ポンド安が逆に英国の輸出産業を活性化させ、株価を押し上げる形になっています。
今後、本当のEUを離脱してしまうのか、はたまた残留に向けて舵を切るのか、まだまだ不透明なところがありますが、世界経済の先行きはさらに不透明になったことは明らかです。
結果的に米国も利上げを控える形になり、世界的に金融緩和の流れが加速しているようです。
各国国債の金利も史上かつてないレベルで高止まりしていますし、資金の行き場がないのは明らか。
その上、さらに世界的に金融緩和の流れなわけです。
日本も、いわゆるヘリコプター・マネーが取り沙汰されてますね。
要は、リーマンショック後に米国がやったヘリコプターの上からマネーをばらまくような政策を日本もやるのかどうなのか、と動向が注目されています。
そんなことやったらさらなる財政危機を招きますし、ハイパーインフレのリスクも増すわけですが、とにかくアベノミクスのエンジンが不調な中で、さらなる攻めに出るしかない安倍政権の苦悩も見て取れます。
そうこうしているうちに、お隣の中国はかなり景気減速が顕著なようですし、いつまた昨年ようなチャイナリスクが再燃するかもわからない状況にあります。
さらなる資源安を招けば、新興国はさらに大打撃を受け、負のスパイラルに歯止めがかかりません。
もう、ホント全世界カオスだなーと感じずにはいられませんね!
金融緩和するのは良いですが、ジャブジャブに溢れたマネーをどこが回収するのでしょうか?
それだけのマネーを引っ張る旺盛な需要もないし、
それだけのマネーを回収できる新しい産業創造の芽もあまり見えてきません。
もう金融政策は限界ですよ!明らかに!!
供給サイドばかりに着目するのでは無く、今、人は何を一番求めているのかという需要サイドに真剣に向き合わなくてはなりません。
見える現象的なニーズではなく、人々が深いところから求める本物のニーズとは何なのか?
それは恐らく”モノ”では無いでしょうねー
実はお金でもありません。
モノもお金も、あるニーズを満たす道具にすぎません。
そのニーズとは?
それは、心です。
心の平安
心の充足
心の爆発
では心とは何でしょうか?
心の世界を定義できなければ心を語ることはできません。
心の世界を科学化出来なければ、商品化、サービス化することはできません。
心の時代が到来するとは、いよいよ本物の心の教育が生まれるということであり、心の世界が経済の中心軸に来るということだと思います。
心の時代を牽引していく新産業を生み出すことが、日本の役割である事を確信してやみません。