「円高だから業績が悪い」という言い訳
円高が進行しています。
それに伴い日本株は下落基調ですね。
先日の日銀決定会合で、金融緩和が発表され、ETF(上場投資信託)の買い付けを年間3.3兆円から6兆円へとほぼ倍額することを決めたにもかかわらずです。
以前の記事でも書いたように、今の株式市場というのはAIによるトレーディングが主流になり、そのプログラムは「円高になったら売れ!」とシンプルです。
つまり、為替変動によって巨大なマネーが株を買ったり売ったりするので、日銀がいくら頑張っても株価を下支えするのは難しい構造があります。
円安誘導のためにも、いわゆるヘリコプターマネー政策を求める声も多数あり、日銀もさらなる量的緩和を迫られることになるでしょう。
しかし、ブレグジット(英国のEU離脱問題)もあり、世界経済先行き懸念が広がっているので、安全資産と目される円がどうしても買われる傾向にあります。
また、米国も金利引き上げを当面見送る方向性なので、ドル安に傾く中で必然的に円が高くなる現状があるのです。
そのような世界的な流れがあるので、日銀がいくら頑張ったところで、円安方向に誘導することは現時点では難しいように思います。
そんな中、上場企業は業績が芳しくない状況に陥っているわけですが、その言い訳が
「円高だから!」
それももちろん影響しているでしょう。
しかし、本質はそこじゃないですよね!?
シンプルに
「日本の上場企業の生産性が低いから!」
以上! じゃないですかね。
正直、過去に世界を席巻したモノづくり日本は完全に影を潜めてます。
エレクトロニクス部門は、もはや韓国や中国に完全に持っていかれていますし、Uberなどの登場もあって日本車販売台数も減少傾向にあります。
日本は過去の成功体験に引きずられすぎました。
それは企業も政治も行政もです。
これだけ時代の流れが速い中で、従来のやり方に囚われては世界に太刀打ちすることは出来ません。
今、日本に必要なのは、圧倒的なクリエイティブ人材の大量生産です!!
日本はもともと関係性と団結を重んじてきた国です。
その日本の良さを生かしつつ、クリエイティブ人材の団結が起きれば、組織の生産性が飛躍的に向上し、企業業績も、景気沈滞も、国家財政の問題も根本から解決できる道が開けていきます。
結局はクリエイティブ人材、創意的人材を生み出せる教育コンテンツと、量産できるシステムの問題になってきます。
今のまま量的緩和を続けていては日本の信用不安が高まり、いずれ円高傾向から一転、歯止めのきかない円安へと突入していくことでしょう。
円が対ドル200円、300円となっていった時、食糧問題、エネルギー問題など深刻な問題が発生するでしょう。
もしかしたら、東京オリンピックまでもたないかもしれません。
日本には時間がありません。
だからこそ、急ぐ必要があります。
教育革命を!
そして、第5次産業革命を!!
それを可能にするコンテンツとシステムに、ぜひ多くの方に出会って頂きたいと思います。