Let's 尊厳Life

尊厳City研究所 大川ともゆきのブログ

怒りの感情の対処法 中級編

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以前、「怒りの感情の対処法 初級編」と題して、怒りをテーマにした記事を書きました
 
今回は、その中級編をお届けします
 
初級編では、怒りを生じさせる5つの原因について書きました。
 
1.抱えている寂しさや孤独感を共感して貰いたいのに共感してもらえないことへの怒り
2.頑張っているのに、人から評価してもらえないし認定してもらえないことへの怒り
3.集団やルールに縛られて、自由に意志決定できないことへの怒り
4.咎められ、存在を否定されたと感じたときに出る怒り
5.自分の思い描いた通りに事が運ばないことに対する怒り
 
これらの怒りの原因をまとめますと
 
「人間は自分の”尊厳”が傷ついた時に怒りを生じさせる」
 
ということになると思います
 
 
認識技術から観た時に、
 
本当の人間とは”尊厳”そのもの
 
なのです
 
尊厳そのものとは、”比較不可能”
 
ということです
 
本当は比較不可能な絶対尊厳そのものなのに
 
本当は愛そのもの、自由そのものの自分なのに
 
愛が枯渇し、自由が阻害され、尊厳が傷つくことで”怒りの感情”は生まれます
 
 
「なぜそんなことになってしまうのか?」
 
 
今回の中級編では、よりもっと深い”怒りの究極の原因”にアプローチしていきたいと思います。
 
 
「怒りの究極の原因はどこにあるのか?」
 
 
それは、人間の5感覚と脳機能の問題なんですね
 
シンプルに言えば、比較不可能な尊厳が傷つくのは相対比較をするからです
 
比較をするのは自分と自分以外を分けるからです
 
自分と自分以外を分けるのが、まさに5感覚と脳の仕事な訳です
 
視覚で境界線を認識し、触覚でも自分と自分が違う存在であると認識します
 
自分の発する声と自分以外が発する声の違いを認識して、やっぱり自他を分けます
 
生まれた時から脳がやり続けていることですね
 
そんなこんなで、自分と自分以外を分けて比較します
 
比較をするから上下や敵と味方、勝ち負けが生まれ、不足感が生まれます
 
不足感が、できない、足りない、分からないという未熟な自分を作ります
 
足りていないから、自分以外の存在から補おうとします
 
その結果、「愛してください、受容してください、認めてください」状態になります
 
人の話は受容できないし、人を心から認定することもできなくなります
 
そんな人間達同士がルールなしで仲良くできるはずはありません
 
結果的にルールが増え、自らが作ったルールに縛られ、自由が阻害されます
 
それらのルールを使って人を裁き、否定します
 
他人から裁かれれば、自分で自分を否定したくなります
 
自己否定ばっかりしてる人が思い通りの人生を生きられるでしょうか?
 
このように、その都度怒りが生産され、広がっていくのです
 
今、世界は怒りで満ち溢れているのではないでしょうか?
 
日々のニュースを観ていたら、そう感じずにはいられません
 
 
自分の中に溢れている怒りの感情に気づいてください
 
「見たくない!気づきたくない!向き合いたくない!」
 
と放っておいたら、後々とんでもないことになるかもしれません
 
もし、今も怒りを、イライラを蓄積し続けているならば、まずは怒りの蓄積をストップさせましょう!
 
 
「どうやって??」
 
 
認識技術を使って、自他を分けて存在させて相対比較する脳機能を超えることです
 
分けられない、存在できない、比較できない世界を認識することです
 
その認識ができれば、怒りの蓄積はストップしてしまいます
 
これはとても重要なことです
 
 
船の航海に例えてみましょう
 
 
ある日、天気の良い日に海へと船を出したあなた
 
とても気持ちよく航海を楽しんでいました
 
そんな時、船の底から水が上がってくるのに気づきます
 
このままではいずれ沈んでしまうかも!
 
これは焦りますねー
 
必死に水を掻き出します
 
それでも水はどんどん染み出してきます
 
終わりなく水を掻き出し続けて、いつしか航海を楽しめなくなっていました
 
 
何をお伝えしたいのかと言いますと、
 
これがほとんどの人の人生だということです
 
人生という航海を楽しんでいるはずなのに、水が染み出してくる
 
この水は、人生におけるトラブルであり、怒りの感情です
 
次から次に問題がやってくるので、解決に忙しい
 
何か起きるたびに怒りが込み上げてきます
 
でも、客観的に考えたら、まずやることがありますよね?
 
それは、水が染み出してくる穴を発見すること
 
そして、その穴を塞ぐこと
 
シンプルです
 
しかし、多くの人はそうしようとしません
 
目先の感情に囚われ、目先の問題解決に忙しくなっています
 
水が染み出してくる究極の原因は船底に空いた穴
 
それが、5感覚と脳機能の問題なんです
 
それを分かって、穴を塞げばいい
 
でも穴を塞ぐ技術が必要ですよね?
 
それが認識技術なのです
 
認識技術を使って穴を塞げば、もう怒りの感情が新たに生まれることはありません
 
それが、怒りの感情の蓄積をストップさせるということです
 
今まで怒りを蓄積していた仕組み、パターンに気づき
 
瞬間瞬間リセットする習慣をつけることで、誰でも怒りの蓄積をストップさせられます
 
 
ただ、蓄積はストップしても、すでに船に溜まっている水は書き出さないとダメですよね?
 
それはそれで必要なことです
 
今まで溜め込んだ怒りは解放してあげましょう
 
そのやり方は初級編でお伝えした方法もありますが、
 
上級編でお伝えする方法がオススメですよー
 
それは、また次の機会にご紹介させて頂きたいと思います