怒りの感情の対処法 上級編
認識技術を活用した怒りの感情の対処法
いよいよ上級編をお伝えしていきます。
前回の中級編はこちら
さて、上級編ともなるとかなりレベルの高い技術になってきますね
どんな技術かと言いますと、
怒りのエネルギーを行動力、推進力へと転換させる技術です
感情とは”エネルギーそのもの”です
プラスの感情もマイナスの感情も、どちらにせよエネルギーなんですね
車はガソリンエネルギーがなければ走りません
ライトは電気エネルギーがなければ輝きません
人間も感情エネルギーがなければ、走れないし輝けないのです
しかし、厄介なのは感情エネルギーをコントロールできないこと
感情はときにアクセルになりブレーキにもなりますよね?
ワクワクやる気感情でアクセルを踏んで行動が加速する時もあれば
不安や不信感や恐怖感情で行動にブレーキがかかることもあります
怒りの感情はどうでしょう
怒りをバネに頑張れる人もいるかもしれませんが、
大概は怒りにとらわれてパフォーマンスが低下したり、
あるいは人間関係に亀裂が走ってしまったり、
ストレスで体を壊してしまったり...
ほとんどの場合はマイナスに働くことの方が多そうです
怒りの感情エネルギーは、様々な感情の中でも特に強力なエネルギーです
このエネルギーをコントロールし、自分にとって、社会にとって
プラスに使うことができたら良いと思いませんか?
そのための3ステップを共有します
1.自分の怒り感情が生まれる仕組みを客観的に理解する
2.認識技術を使って感情エネルギーの外に観点を移動する
3.深い問題意識を持ち、その問題解決に向かうエネルギーへと転換する
以上です。
まず1についてですが、
これは初級編でお伝えした、怒りが発生する5つの条件を参考にして頂き、自分の怒りが出るパターン、仕組みを明確に理解し、自覚することです。
訳も分からずイライラする、ムカつく
こんな状態ではコントロールしようがありません
ですので、
①まずはしっかりとどんな時に怒りが出るのか観察してください
②そして、その怒りはどこからくるのかを掘り下げてください
③最後に、どんな背景でその怒りが出るパターンが作られたのか整理してください
恐らく、あなたの生い立ちに原因があると思います
お母さん、お父さん、兄弟、友達などなど
様々な人たちとの関係性の中で怒りのパターンは作られます
これを一人で発見し、整理することはさすがに困難だと思いますので、
認識技術を活用したセッションを受けられることをお勧めします
そのパターンが整理できるだけでも随分感情に振り回されなくなりますよ
続いて2についてです
これは、中級編でお伝えした事です
つまり、認識技術を使って、自他を分けて、存在させて、相対比較する脳機能を超えること
すなわち、分けられない、存在できない、比較できない世界を認識すること
これができれば、感情エネルギーの外側に出ることができますので、
ようやく感情をコントロールできる準備が整った状態になるのです
そして3について
ここが上級編の肝です
深い問題意識を持つことです
自分個人の悩みとかのレベルではなく、もっと大きく深い悩み、問題意識
人類レベルで困っているようなことを問題意識として持つことです
そもそも、この怒り感情が生まれるようになった原因
それは、今の社会環境にあるかもしれません
人の心が荒んでいて、自分のことで精一杯の親が溢れる社会
そんな親は、子供に対していつもいつも無条件の愛を注ぎ込むことは難しいでしょう
そうなると、子供は寂しい感情を蓄積します
そして、寂しさの裏返しとして、分かってほしい、振り向いて欲しいから怒りを発する
そうやって怒り感情が溜まっていくパターンもあるでしょう
これはあくまで一つの例えですけどね
さて、この原因はどこにあるのでしょうか?
両親が悪い?
それとも、そんな精神状態の両親にしてしまった社会や文明が悪い?
もっと深く考えを巡らせると、環境によって受動的に怒り感情が蓄積してしまう人間の脳機能の問題へと行き着いて行きます
つまり、怒りの原因は社会や文明の問題だと
もっといけば、人間の脳機能の問題だと
その問題を解決できていない今までの人類の無知、無力に対して自分の怒りエネルギーをぶつけるのです
そして、その限界を超えるための推進力へと転換します
「くそー この脳機能の問題を絶対に解決してやる!」
「人の心が荒んでいくこの社会を絶対に変えてやる!」
例えば、こんな感じです
これは一朝一夕でできるようになるもでのでありませんが、訓練次第で誰でもができるようになります
怒りを変革のエネルギーへと変えてしまうのです
「今までの教育に対する忿怒→絶対に教育革命を起こすぞ!」
「今の資本主義に対する忿怒→Win Win、All Winの新しい経済システムを構築するぞ!」
「今の政治に対する忿怒→本物の民主主義を確立して、怒りがゼロ化されてみんながハッピーで生きられる社会を絶対につくるぞ!」
このように、問題意識とVISIONを再構築しないと、怒りをプラスに使うことは難しいでしょう
今の時代は怒りに溢れていますね
それは、認識技術からみたら、強烈な変革のためのエネルギーなんです
「みんなの中に溢れている怒りエネルギーを、最高に美しい未来社会をつくるための変革のエネルギーへと転換させたい!」
そのように思っています
誰でもできます
必ずできます
それができる技術が生まれているから。。