組織のモチベーションとパフォーマンスを向上させる秘訣
前回、モチベーションを生み出すキーワードは「格差」をつくることというお話をしました。
人間個人もやる気に溢れ、同時に組織全体の統率がとれているチームを作れたら最高ですよね?
しかし、それがとっても難しい。。
個人のモチベーション3.0を引き出すとなると、個人一人ひとりのゴールを明確にする必要がありますし、それらのゴールが組織の方向性やゴールと一致していなければならない。
果たしてそんなことが実現可能なのでしょうか?
個人のエゴ意識を膨らませてしまえば、組織とは相入れない我が生まれ、組織批判や独断に繋がりかねません。
一方でエゴを黙らせようとすれば、個人は我慢せざるを得なくなり、これも不満やパフォーマンスの低下に繋がります。
そのような矛盾に、組織のリーダーであれば誰もが悩んでいることと思います。
組織のメンバー全員の方向性と組織の方向性をピッタリ一致させる鍵とは何なのか?
個人と組織の共通のVISIONを創建できる秘訣とは何でしょうか?
それは、共通の問題意識を持つことです。
「どんな問題を、なぜ解決しなければならないのか?」
個人を突き動かすものは問題意識です。
現状に問題意識がなく、「今のままでいい」ということであれば、
変化を作ろうとするモチベーションは湧いてこないでしょう。
この問題意識が、基本的にはみんなバラバラなことが多いです。
ですから、解決の方向性も一致するわけがない。
まず問題意識が一致できなければ、組織は一枚岩にはならないのです。
個人は、問題意識が一致できる組織に属することができれば、やる気とパフォーマンスを発揮しやすい。
逆に組織は、問題意識が一致できる個人を集めることができれば、組織としてのパフォーマンスは上がります。
一致する問題意識が、より精密で、より深ければ深いほど組織のエネルギーは増すことになります。
ただ漠然と環境問題に問題意識があるというだけではなく、
環境問題の中でも、海洋汚染に問題意識があり、
さらにある特定の地域の、この汚染をなんとかしたい
など、精密に一致すれば、解決策を生み出す議論もシンプル化します。
さらに、海洋汚染の問題の根本には結局人間の意識の問題があるのではないか。
人間の何が問題なのか、などより根本的な問題意識で一致できれば、
それはより大きなモチベーションを生み出すことに繋がります。
人はとかく、問題意識を明確にせず、問題解決の方向に舵を切ろうとします。
これでは組織は長持ちしないでしょう。
問題意識を明確化すること。
問題意識を一致させること。
これを可能にさせる技術が認識技術「nTech」です。
このことに心血を注ぐ組織は、必ず伸びる組織になります。