当たり前が当たり前ではなくなる時
私たち人間は、とかくマンネリにハマりやすい生き物です。
動物は、まぁ確かめる術がないのでわかりませんが、恐らくマンネリにハマるということは無いように思います。
毎日毎日、同じ日常の繰り返しだとしても、マンネリにハマってやる気が無くなるという話は聞いたことがありません。
しかし、人間は違います。
同じ事を繰り返していたら、飽きてきて、違うことがやりたくなったりします。
特に若いうちは新しい刺激を求め続ける人も多いことでしょう。
歳をとってくると、新しい刺激を求めるよりは、心地よい事を繰り返すというスタイルになる傾向があります。
ただ、それは新しいチャレンジをするエネルギーが減退しているだけで、いつもの習慣に強いやる気を感じて、あるいは感謝の心を持って取り組んでいる人は少ないように思います。
マンネリは仕事のパフォーマンスも下げますし、生きがい、やりがいを低下させます。
やがて、生きる意味すらも感じにくくなるかもしれません。
マンネリが起きるメカニズムは、脳機能に由来していますが、
シンプル言えば「当たり前」になるからマンネリなわけです。
人は当たり前が当たり前じゃなくなった時に
①ショックを受け
②変化のモチベーションが生まれ
③実際に新しいチャレンジと変化が生まれます
例えば、健康が当たり前の状態から病気になったとしましょう。
それも重たい病気だったとしたら...
①これはショックですよねー
②そして、治したいというモチベーションが生まれ、
③食生活を改善したり、薬を飲んだり、運動したりなど新しいチャレンジが生まれ、実際に変化が起きていきます。
妻がいるのが当たり前、家事をしてくれるのが当たり前だったところから、
離婚を切り出されたら?
①やっぱりショックですよねー
②そして、反省し、自分が変わろうというモチベーションが生まれ
③食事を作ったり、家事をしたりなど、新しいチャレンジが生まれたりします
つまり、自分の「当たり前」が崩れることでマンネリが崩れ、変化のモチベーションが生まれるというメカニズムなのです。
これは「無」と「有」の格差を使ったモチベーション原理です。
当たり前のように有ると思っていた世界が無くなると思った時に、
どれだけ有る世界が有難いことなのかを自覚します。
マンネリを打破する秘訣は”当たり前”をゼロ化することに尽きます。
では、私たちにとっての一番強烈な”当たり前”とは何でしょうか?
それは、
「自分と自分の宇宙が実在する」
「目の前の現実は実在する」
ということ。
当たり前ですよね?
当然ですよね?
そのことを疑うこともしませんよね?
しかし、その一番根深い”当たり前”をゼロ化できた時、
全ての”有”の世界が、奇跡で、神秘神聖で、感謝しかない世界に変わります。
今を最高に享受しようというモチベーションが生まれます。
新しい出会い、新しいチャレンジの意欲が溢れるようになるのです。
無の世界を受け入れることは容易ではないですが、
時代は確実に無のパラダイムへと移行しようとしています。
過去記事もご参考までに。