サイバスロンに観る未来社会
サイバスロンという大会をご存知ですか?
サイバー義体者たちの国際競技大会で、第一回が2016年にすでに開催されていると最近知って驚きました。
パラリンピックはあくまで人間の肉体の能力を競うものですが、
サイバスロンは、肉体というよりも、義手、義足などのテクノロジーの能力と操作性を競うようですね。
サイバスロンの公式映像がありますのでご覧ください。
この映像だけでも、義体テクノロジーの進化を実感できますが、今後さらに進化を遂げるこれらのテクノロジーを享受する人間の未来を想像すると、まさにSFのような社会が実現していくのだと思えてきます。
そのうち障害のない健常者でも、自らの身体能力を向上させるために、体をサイボーグ化していく時代になるのかもしれません。
100Mを8秒で走ったり、
幅跳びで10M飛んだり、
高飛びで3M飛んだり、
やり投げで100M投げたり、
重量挙げで300Kのバーベルを持ち上げたり、
空を飛べるようになったりなど、、
夢があるような、ないような、不思議な感じですね。
さらに、サイバスロンの競技種目の中で、
脳コンピュータ・インターフェース・レース
というものがあります。
なんと、脳の信号でコントローラーを動かし、ゲームの中のアバターを操作するという競技なのだそうです。
脳の信号ですよ!?
手で触れることなく、考えるだけでTVゲームができてしまう時代がきているということです。
この技術が応用され、やがて考えるだけでメールが送れたり、スマホのアプリのようなものを使えるようになれば、もうタッチする、クリックする、キーボードで打ち込むなどもいらなくなるということでしょう。
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術と融合すれば、もうスマホもいらなくなる時代が訪れそうです。
街ゆく人が皆、MicrosoftのホロレンズのようなARデバイスを身につけて、歩きながら考えるだけで、コンピュータを扱えてしまう時代が間も無くやってくるのかもしれません。
今のゴーグル付きのヘッドマウントセットのようなVRではなく、軽いメガネのようにデバイスも進化するでしょうし、もっといけばコンタクトレンズがスマホの代わりになる時代がくるでしょうね。
家中や街中のあちらこちらにIoTセンサーを搭載したマシンがあって、それらがコンタクトレンズ型ARデバイスと連携して、行く先々で情報を提供してくれるようになるでしょう。
例えば歴史的建造物がある場所に行ったら、その建物にまつわる歴史的な出来事がARで体験できたりするようになると思います。
そのうちコンタクトレンズもいらなくなって、脳に直接コンピューターチップを埋め込むようになるかもしれませんね。
脳に埋め込んだコンピュータチップが脳の視覚野や聴覚野に直接情報を送り込んで、現実のように認識できるような技術も開発しているということを聞きます。
ナノテクが進化すれば、超小型ロボットを脳のニューロンに忍ばせて、脳の機能を補完するようになるかも。
いずれにしても、現実とバーチャルな世界がどんどん融合されていきます。
人間の意識世界と現実世界がどんどん融合されていきます。
いよいよ、この宇宙のカラクリが理解できないと、わけのわからない世界になっていくように思います。
テクノロジーの巨大な波を乗りこなすためにも、宇宙の仕組み、脳の仕組み、意識の仕組み、無意識の仕組み、現実のカラクリをわかって生きる生き方に変化していかねばなりません。
人間の性能を進化させるテクノロジー「nTech」にも関心を持って頂きたいと思います。