一年の「計」は元旦にあり
あけましておめでとうございます!
本日は2015年の元日ということで、新たなスタートを切るにはとても良い日なのでブログを始めてみること致しました。
尊厳City研究所の公式ブログとして記事をアップして参りますので、今後「尊厳」について、あるいは「尊厳City」についても様々な角度から紹介していきますが、全体としては特にジャンルを限定せずに、時にゆるく、時にしっかりと書き綴って参りたいと思っております。
さて、「一年の計は元旦にあり」ということわざもあるように、一月一日に一年の計画を立てる事は大事とされています。
例えば、株式市場がオープンする大発会(通常1月4日)の株の値動きは、一年を通しての株の動きを象徴していると言われますが、同様に元日の過ごし方というのは一年を占う上でとても重要だと思うんですね。
計と言えば「孫氏の兵法」第一章に「計編」というものがあります。
元日に、その孫氏の兵法に従って一年の戦略を立てるというのも良いかもしれません。
孫氏の兵法はそもそも戦争の軍略書として有名ですが、現代においては企業経営の戦略書としても活用されています。
転じて、私たちの「人生」も観ようによっては「戦争」で捉えることもできますし、「経営」として捉えることもできます。つまり、現代を生きる私たち一人一人の人生にも、2500年の時を超えて孫氏の兵法を活かすことができるということです。
では、今年一年の人生戦略にどのように活かせるのでしょうか?
計編のはじめに以下ようにあります。
「兵は国の大事。
一般的な解釈としては、
「戦争は国家の一大事であって、国民の生死、国家の存亡にかかわるものなので、慎重に検討しなければならない。国力を、道・天・地・将・法の五つの条件で計り、敵我の優劣を比較検討して実情を把握する事が重要である。」
となります。
これを私たち一人一人に置き換えてみましょう。
戦争は仕事あるいは人生における勝負、国家は自分、国民は考え、感情とします。
ついでに言えば、戦争によって開拓していく国土は、資本主義社会で言えばお金や土地などの資産、これからの人本主義社会で言えば信頼の人脈ということになるでしょう。
つまり、今年一年の勝負に勝利するためには、「道」「天」「地」「将」「法」の5つの要素に従って計画を立てるようにすれば良いという事になります。
「道とは民をして
「道とは、国民を上と心を一つにして、危険を恐れず上と生死をともにするようにさせるもの」となります。
国民は考え、感情のことでしたが、自分の考え、感情をコントロールできなければ目標達成などおぼつきません。考え、感情をいかに目標に向けて集中させることができるのか。
そのためには「上」と心を一つにすることで、一切の恐れも不安も迷いもなく目標に向かって邁進できるということになります。
では「上」とは何なのか?それがまさに「尊厳」であるということです。
一切の条件から完璧に自由になった「尊厳」から考え、感情を出発させる事で、ぶれない生き方が可能になります。
「人生」とは、「どんな自分になって」「どのように生きるのか」という意味でもあります。
私たちはつい、「どんな目標を立てて」「どのように達成していこうか」などと先に考えてしまいがちですが、その前に、「どんな自分で」「どんなアイデンティティで」ということを明確にセッティングしてから、目標や方法を考えることがとても重要であるという事ですね。
長くなりそうなので、今日はこの辺で。