Let's 尊厳Life

尊厳City研究所 大川ともゆきのブログ

知っている世界から自由になる

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「知っている」とはどういうことでしょうか?

 

 

一般的に、知識は多い方が良いとされています

 

学校教育においても、知っているからテストでマルがもらえます

 

知識が多い方が、良い大学に入れるでしょうし、良い会社にも入れそうです

 

ビジネスをしても、成功の確率は上がるかもしれません

 

私も、以前は「知っていることは良いことだ」と思い

ひたすら知識を得る事を求めている時期がありました

 

知識を得ることは人生を豊かにする一面も確かにあります

しかし、知れば知るほど疑問も増えるもの

 

すなわち、考えも止まらなくなる

得た知識で、人を判断、審判する

摩擦、衝突の種も増えるという面も忘れてはいけません

 

私は、知識を得ることの負の側面に絡め取られ、苦しくなってしまいました

そして、考えから自由になるために、次第に瞑想にふけるようになりました

 

そんな時に認識技術「nTech」と出会ったのです

 

nTechでは、

「知っているとはどういうことなのか?」

「知らないとはどういうことなのか?」

「知ることの意味、知らないことの意味とは?」

などを明確にさせます

 

知るとは

「AはB」

単純にこれだけです

 

例えば、目に入る境界線のある部分の世界に、ボールペンと名付けます

そして、知っている世界、知識が生まれます

 

また、別の境界線に、今度は紙と名付けます

そして、「紙にボールペンで文字を書く」というアルゴリズムが作られます

 

論理が作られます

理論が作られます

「こういう時はこうするべき」

「こうしなければならない」

が作られます

 

こうして、頭の中に知識が増えていきます

一度作られた知識は固定されていきます

 

固定された知識で

人を裁きます

自分を裁きます

 

他人否定します

自己否定します

 

知識という網を

相手に投げたり

自分に投げたり

社会に投げたり

雁字搦めになります

 

その網の目を解くことができるのが「nTech」です

知識の記憶がなくなるわけではありません

 

知っている世界から自由!

 

究極的にスッキリな世界がそこにはあります

 

 

songen-city.hatenablog.com

 

nTechで理解するティール組織③~順応型パラダイム~

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今回はティール組織に至る2段階目のパラダイム

「順応型パラダイムについて5つの角度から解析していきたいと思います。

 

全体像についてはこちら
songen-city.hatenablog.com

 

 

①欲求レベル

 

衝動型パラダイムにおける中心的欲求は、「生理的欲求」のレベルでしたね。

すなわち、生命を維持したい欲求ということです。

 

その欲求が農業社会への移行によってある程度満たされると、

次の新たな欲求段階へと進むことになります。

 

順応型パラダイムにおける中心欲求は「安全欲求」です。

これは、より安全、より安定を求める欲求のことで、

健康の維持であったり、経済的安定であったり、脅威を未然に防止することを求めたりします。

 

農業社会が発展していくと、集落から村になり、村が都市国家へと成長していきます。

すると、人口も増えてくるため、国民の生活の安定を考えるようになり、食糧確保のためにも領土拡大を目論むようになります。

 

そのようにして、他国の領土を侵略したり、あるいは侵略から自国の領土を守るという世界に突入していくのです。

 

②人間の意識レベル

 

安全欲求は人間に意識のさらなる進化を促します。

衝動型パラダイムは、分離エゴ意識が生まれたばかりで、かなり自己中心的な生き方が当たり前でした。

しかし、順応型パラダイムでは、他者の感情やモノの見方を理解できるようになり、他者の意見に左右されるなど、関係性を重視するようになります。

 

順応型パラダイムの特徴を整理すると

1.自己中心主義から自民族中心主義へ、集団からはじき出されないようにする

2.ニュートン的世界観、すなわち因果関係が理解でき、長期計画が立てられる

3.正しい世界を成り立たせる法則に基づき「正しい」「正しくない」で判断

4.社会階級、厳格な男女差別など階層化しやすい

5.先進国社会における今日の成人人口の大半がこのパラダイムに従っている

 

 

 

③新しい技術

 

衝動型パラダイムにおいて、原始的な農業が開始されましたが、

道具などほとんど使わない単純農法に依存していたところから、

順応型パラダイムでは、農耕技術が進化し、大規模農業ができるようになります。

 

自然の力を味方につけ、稲作、牧畜、漁労などが発展していくことで、多くの人を養えるようになります。

 

道具も進化し、例えば鉄を加工する技術によって、鉄製の鍬などが発明され、開墾能力が向上しました。

 

 鉄の加工技術は、武器の開発にもつながり、銅製の武器から鉄製の武器への進化は軍隊の戦闘力にも大きな影響を及ぼしました。

自然界の物質を、人間にとって有益な物へと変化させる技術の進化があってこそ実現できたことです。

 

④組織システム

 

このような欲求、意識レベル、技術に基づいてつくられた組織形態が

「順応型組織」です。

ティール組織の書籍ではAMBER組織とも表現をしています。

 

AMBER組織は、主に産業革命以前の農業社会において活躍した組織形態ですが、

現代においても、大半の政府機関、公立学校、宗教団体、軍隊などはAMBER型組織と言えるようです。

 

AMBER組織の特徴を整理すると、

1.長期的視点を持ち、中長期で計画を立てられる

2.プロセスの適用によって、過去の経験を未来に複製できる

3.秩序の維持と前例踏襲を何よりも重視し、変化には疑いの目が向けられる

4.縄張り意識によって自律的であろうとし、外の世界を必要としない

5.堅固なピラミッド構造で、上意下達型の命令系統により規模を拡大できるが、人々は実質的に交換可能な資源であり、個人の才能の承認も開発もない

 

⑤文明社会

 

順応型パラダイムの欲求、意識レベル、技術、組織によって実現した社会が、

農業社会、都市国家、本格的な人類文明であり、

制度や官僚制、そして、宗教による秩序形成の社会でした。

 

中世ヨーロッパなどは、ローマ・カトリック教会による純粋キリスト教支配によって、人間理性が抑圧され、暗黒時代などと呼ばれることもありました。

 

あるいは、絶対王政士農工商など、明確なヒエラルキーによって、市民の自由が抑圧されるような社会であり、そのような抑圧エネルギーの蓄積し、やがて反転します。

西洋からルネサンスが起こり、人間理性の開花から科学技術が発展したり、フランス革命に代表されるような市民革命が起きていくようになるのです。

 

次回は、「達成型パラダイム」について解析しています。

nTechで理解するティール組織②~衝動型パラダイム~

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今回はティール組織に至る1段階目のパラダイム

「衝動型パラダイムについて5つの角度から解析していきたいと思います。

 

全体像についてはこちら


songen-city.hatenablog.com

 

衝動型パラダイムの前段階として、

書籍では「受動的パラダイム「神秘的パラダイムについて触れられています。

 

この段階は、まだ人間に明確な分離エゴ意識というものが芽生えてません。

時間感覚も、過去や未来という概念はほとんどなく、”今”に生きています。

当然、組織体系のような明確な秩序もなく、動物の群れと変わりありません。

死という概念もないので、簡単に人も殺してしまう、まさにカオス状態。

その状態から、どのように組織や秩序がつくられていったのでしょうか? 

 

 

①欲求レベル

 

まず、このパラダイムの中心的欲求は、マズロー欲求段階説を引用するならば、

「生理的欲求」のレベルですね。

すなわち、生命を維持したい欲求ということです。

 

昔の人類は、今のように秩序ができているわけではなかったので、

生きていくのも大変だったわけです。

 

地震や火山の爆発、台風など、自然は人間に大変厳しいものです。

さらに、食べ物も狩猟、採集に頼らなければならない時代には、

何とかして、獲物を狩ったり、木の実を採らなければなりません。

 

あるいは、集団として生き残るためにも、多く子どもを残そうとする本能も強くあったことでしょう。

 

このように、食欲、性欲などを中心とした、生き伸びたい欲求が蓄積されることで、

様々な進化が人類にもたらされていきます。

 

 

②人間の意識レベル

 

欲求は人間に意識の進化を促します。

すなわち、明確な自他の分離意識が無い状態から、

他者からも環境からも異なった存在としての自己認識、

すなわち、分離エゴ意識が誕生するのです。

 

この体が自分というエゴ意識が生まれることで、

部分という概念、全体の中での役割という概念が生まれます。

 

生き延びるという共通の目的のもと

役割分担しながら分業するなど、他人と協力しながら、

狩猟したり、採集したりするようになります。

 

分離エゴ意識が生まれることで、

分離感からくる不安感、恐怖感などを感じるようになりますね。

ですから、現代人の根底にも分離感からくる不安、恐怖が根深く息づいているのです。

 

明確なヒエラルキーまでは生まれないものの、奴隷制など格差はつくられます。

 

 

③新しい技術

 

人間の意識レベルの進化は、新しい発見や発明につながります。

衝動型パラダイムにおいては、基本的に採集や狩猟で生き延びます。

 

そんな中、いかに効率よく獲物を狩るのかという思考から、

石槍や石斧など、道具が開発されていきますね。

それら道具を活用しながら、狩猟技術が進化していきました。

 

しかし、採集や狩猟生活では食糧が安定せず、非定住型の生活を繰り返すしかありませんでした。

よりもっと安定的に食糧を得たい欲求から、やがて原始的な農耕技術が発明され、徐々に定住型の暮らしができるようになっていくのです。

 

このように、非定住のノマド生活から定住型の集落生活へと変化できたのは、

農耕技術の発明によるブレイクスルーがあったからなのです。

 

 

④組織システム

 

このような欲求、意識レベル、技術に基づいてつくられた組織形態が

「衝動型組織」です。

ティール組織の書籍ではRED組織と色でも表現をしていますね。

 

RED組織は、採集・狩猟社会から農業社会への移行期において誕生していますが、

現代においても、このようなタイプの組織はあると言います。

例えば、マフィアやギャングなどにみられるのだそう。

 

RED組織の特徴を整理すると、

1.強力な上下関係がある小規模で支配的な集団

2.対人関係に力を行使し続け、恐怖によって他の構成員を従わせる

3.正式な階層も役職もなくトップのリーダーシップに依存した組織形態

4.衝動的で計画性がないので組織としては脆弱

5.内戦や国家の破綻などの混沌とした環境にへの対応力は高い

 

 

⑤文明社会

 

RED組織によって実現したのが、採集・狩猟時代末期の定住型社会であり、

原始的な農業社会ということになります。

 

このように、

欲求、意識レベル、技術、組織、社会はすべて連動しています。

このような要素から各パラダイム、各時代、そして現代を俯瞰して観てみると

未来社会の要素が浮き彫りになってくるでしょう。

 

次回は、順応型パラダイムについて解析していきます。

nTechで理解するティール組織①~全体像について~

 

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以前、話題の組織論「ティール組織」について少し触れました。

 

songen-city.hatenablog.com

 

今回からシリーズで、

進化型組織ティール組織」についてより深めていきたいと思います。

 

その際、認識技術「nTech」も使いながら、

書籍プラスαの観点も入れて整理していきたいと思います。

 

まず、nTechとは何なのかについてですが、

過去記事でも書きました。

 

songen-city.hatenablog.com

 

今回は、別の角度から説明してみたいと思います。

 

人工知能AIは近年、これまでの機械学習から、

Deep Learningディープラーニング)技術によって飛躍的進化を遂げています。

 

 

以前は、人間が計算の原理や概念を機械に教えてその通り動くというものでしたが、

Deep Learningの登場によって、人間が教えることなく

AI自ら大量のデータから目に見える模様や形の用途・機能をパターン認識し、

自律的に学習して知識を生産することが可能になったのです。

 

つまり、これまで人間にしかできなかった

「目に見える模様や形の用途・機能をパターン認識し、自律的に学習して知識を生産」

するという知識生産方式を、AIができるようになってしまいました。

 

端末同士がネットで繋がり、膨大なビッグデータ取得し、

人間をはるかに凌駕するスピードで情報処理するAIは、

確実に人間の存在意義と尊厳性を脅かす存在と言えるでしょう。

 

このように、自ら持続的に進化し続けるAIに対し、

人間の知識生産方式が今のまま変わらなければ、

人間とAIに圧倒的格差が生まれていくのは明白ですね。

 

そこで、

「人間にもDeep Learningを取り入れよう!」

というのがnTechです。

 

今まで人間は、5感覚と脳を使って認識した”結果”である現実に対し、

名前や意味や価値をつけて、互いの関係性を整理しながら生きてきました。

 

nTechでは、このように

「観察して、認識した結果世界」

だけを見て判断するのではなく、

宇宙の根源である源泉的な動きのパターンと5つのエネルギーのパターンを活用し、

”認識の結果”を生み出す”認識の過程”や”認識の原因”までも同時に観て判断し、

整理することが出来るようになります。

 

ですから、人間のDeep Learning

「目に見えない動きのパターンの用途・機能を明確にして、知識を生産」する

まったく新しい知識生産方式と言えます。

 

はじめてだと、かなり難しく感じますよね・・・

とにかく、新しいパターン認識を使って、様々な事象、現象を解析する技術なんです。

 

ティール組織に関しても、

宇宙の根源である源泉的な動きのパターンと5つのエネルギーのパターンを活用して

整理していきたいと思います。

 

まず、宇宙の根源は、”カオス”な状態です。

それを人間社会に当てはめると、

まだ組織という秩序がない原始時代と規定できます。

 

そこから、1パターンの動きを繰り返しながら、

さらに、5つのパターンを展開しながら、5段階で秩序を形成してきました。

その5段階目にあたるのが進化型組織である「ティール組織」となります。

 

では、人類歴史に共通する1パターンの動きとは何でしょうか?

それは「出会いの意志」です。

 

nTechから観れば、人間のみならず、

この世の森羅万象は「出会いの意志」によって創造され、進化してきました。

すなわち、

宇宙の根源とは「意志」であり「心」であるとnTechでは規定しているのです。

 

宇宙の根源の出会いの意志が集まって、

多様な認識の結果の世界を生み出してきました。

 

人類歴史の進化の背景にも、

「多様な出会いをしたい」

という、宇宙の根源の意志が隠れています。

 

そして、進化パターンは右肩上がりの”直線的進化”ではなく、

4度のブレイクスルーを経て、”指数関数的進化”をしてきました。

 

その4度のブレイクスルーについて、

ティール組織の本からも引用しながらシリーズで紹介していきますね。

 

「ティール組織 画像」の画像検索結果

 

また、それぞれのブレイクスルーについて、

下記の5つの角度から整理していきます。

 

①欲求の進化

②意識の進化

③技術の進化

④組織の進化

⑤社会の進化

 

そして、今

5つ目のブレイクスルーが起きようとしている時代的タイミングを迎えています。

これからどんな、

欲求、意識、技術、組織、社会の進化が起きようとしているのでしょうか?

 

これからの未来について考えるきっかけになれたらと思います。

どうぞ引き続きご覧ください。

エクスポネンシャル組織とティール組織

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シンギュラリティ大学の創業ディレクターであるサリム・イスマイルが

「エクスポネンシャル組織」という考え方を提唱しています。

 

エクスポネンシャル組織とは

「少ない従業員数で桁違いに大きい影響力や成果を生み出す組織」と定義されています。

 

最近では、シェアリング・エコノミーを実践している企業によく見られる組織ですね。

 

例えば配車アプリのウーバーです。

ウーバーは自社で車を保有していないにも関わらず、世界中のタクシー会社を合わせたよりも影響力のある世界最大の旅客運送会社です。

未上場ながら、その時価総額は物流最大手のフェデックス時価総額を凌駕します。

 

或いは、空き物件の賃貸プラットフォームを提供するエアビーアンドビーもそうです。

彼らも貸し出すための部屋を一室も所有していないにも関わらず、世界最大級のホテルチェーンであるハイアットの時価総額を大きく凌駕するのです。

ちなみに、従業員数は100分の1程度です。

 

他にも、中国最大の企業であるアリババも、流通業者でありながら在庫は持ちません。

あのfacebookだって、自らのコンテンツは持っていないのです。

自らは小さくありつつもテクノロジーを駆使することで大きなインパクトを生み出しています。

 

そのようなエクスポネンシャル組織をどうしたら科学的に生み出すことができるのでしょうか?

 

私は、nTechという認識技術を共有した5人組を1単位とする組織こそがエクスポネンシャル組織として機能すると考えています。

 

googleが自社の多様なプロジェクトチームを徹底的に調査し、生産性が高いチームに共通してみられる特徴を抽出したプロジェクト・アリストテレスというものがあります。

 

その中で、生産性を上げるために最も重要な要素とは、

心理的安全性であると結論づけました。

 

すなわち、何を言ってもジャッジされない。

言いたいことが無限大アウトプットができる。

存在そのもの、ありのままを受け入れ、お互いの尊厳を大事にするチームということです。

 

そうはいっても無意識に判断し、否定してしまうのが人間です。

ですから、本当に心理的安全性が担保された場を作ることは容易ではありません。

 

そこで、nTechという認識技術が必要になります。

nTechは、つい無意識に比較し、判断し、ジャッジする脳機能を制御、統制し、

比較不可能な領域を共通土台としてコミュニケーションができるようにする技術です。

 

互いに比較ができない尊厳そのものとして認識するようになりますので、必然的に比較、判断、ジャッジのない関係性を作り出すことができます。

 

そのベースがあることが大前提で、次にnTechのパワーが発揮されるのが、

エクスポネンシャル認識です。

 

songen-city.hatenablog.com

 

個人レベルのエクスポネンシャル認識ではなく、チームが一人の人間として、共通の問題意識、共通のセルフイメージを持つようにします。

そのイメージも、常識の枠組みを超えた、まさにぶっ飛んだセルフイメージを持つのです。

そのイメージが現状と格差があればあるほど力強いエネルギーが作られ、エクスポネンシャルな変化とパフォーマンスを生み出す原動力になるのです。

 

今年、ビジネス本でティール組織」という本が話題になりましたが、

その本の中でも次世代型組織の条件として挙げられているのが、

ホールネス(全体性)という概念です。

 

つまり、人間の脳の部分観でコミュニケーションしていては、互いの共通土台がなく、どうしても比較が働き、ジャッジが働き、心理的安全性が担保されません。

nTechは全体観を持つことができる技術ですので、まさにティール組織を作るための技術であるとも言えます。

 

この変化の激しいAI時代において、新しい組織モデルの誕生が世界中で求められており、次世代組織モデルの提案も様々な形で出されております。

 

しかし、いずれの組織論も脳の認識機能の限界を突破しなければ構築することはできないでしょう。

 

あらゆる角度から、nTechが求められていることを感じざるを得ません。

 

songen-city.hatenablog.com

 

エクスポネンシャル認識のインパクト

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前回はシンギュラリティ時代に必要なエクスポネンシャルな思考について書きました。

 

songen-city.hatenablog.com

 

エクスポネンシャルのインパクトは単利と複利でイメージするとわかりやすいかもしれません。

 

リニア(直線的)な変化とは単利的変化です。

例えば、1万円を銀行に預けたとしましょう。

こんなことはあり得ませんが、1日100%の利子が付くとします。

すると、初日は1万円に対して100%ですから、1万円の利子がついて貯金は2万円に。

単利の場合、次の日も元本の1万円に対して100%の利子が付きますから、合計3万円になります。

このように、毎日1万円の利子がついて、10日目には11万円になるということです。

 

それに対してエクスポネンシャル(指数関数的)な変化の場合はどうでしょうか。

こちらは複利で増えていきます。

1日目は1万円に対して100%ですから合計2万円に。

これは変わりません。

しかし、2日目からが違います。

2日目は、貯金の2万円に対して100%の金利が付くのが複利です。

すなわち2万円の利子がついて合計4万円の貯金になるということです。

3日目はどうでしょうか。

4万円に対して100%ですから、合計8万円に。。

このようにして倍々で増殖していくと、

10日目にはなんと!1024万円になってしまうのです!!

 

このように単利と複利で考えてみても、エクスポネンシャルな変化のパワーを感じていただけると思います。

 

しかし、実際のところエクスポネンシャルな変化は、

最初の段階では直線的な変化よりも潜行します。

つまり、なかなか目に見えた結果に表れてこないということです。

しかし、一度破壊的なイノベーションが起こるティッピングポイントに差し掛かると、そのあとは驚異的なスピードで変化を起こしていくのです。

 

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出典:齋藤和紀著「エクスポネンシャル思考」

 

リニア思考とエクスポネンシャル思考は実は全く違う思考方式だと言えます。

 

これは、テクノロジーの進化だけではなく、人間の成功法則にも当てはまります。

明確なゴールを立てたとしても、最初はなかなかうまくいかないものです。

目に見えた結果が中々出ずに、理想との乖離が起き、失望感にかられ、諦めそうになります。

しかし、ゴール達成のために着実にやるべきことを重ねた人は、ある瞬間にティッピングポイントを迎え、そのあとはみるみる結果が現れるようになるのです。

重要なのは、一度ゴールセッティングをしたら、ぶれず、諦めず、粛々と実践行動をし続けられるかどうか。

それができれば、必ず望んだゴールは達成できるのです。

 

このようにエクスポネンシャルな思考は様々なものの見方を変え、特に変化に翻弄されそうな今の時代にあっては、必ず身につけなければいけない思考と言えるでしょう。

 

そして、さらに大事なことが、エクスポネンシャル認識を身に着けることです。

 

認識とは、認識主体が認識対象を観察・観測して、情報を把握し、知識生産をするプロセスのことです。

 

その認識主体が五感と脳に支配された体人間のままでは、エクスポネンシャル認識はできません。

何故ならば、脳機能を制御できていない状態では、必ず無意識的に制限をかけてしまい、直線的な自己変化イメージしか持てないからです。

それが、今までの当たり前の認識=リニア(直線的)認識 と言えます。

 

どんなに思考がエクスポネンシャル化したとしても、時代の流れに対応できたり、自分の立てた目標を達成できるようにはなるかもしれませんが、自己変革のイメージが小さい枠組みで止まってしまいます。

つまり、人間の変化は直線的な形でしか起きません。

 

エクスポネンシャル認識は、認識主体と認識対象のイメージが大きく変わります。

 

これにはnTechという認識技術を使わねばなりませんが、

本当の自分とは、この宇宙を創造破壊している、あらゆる概念、束縛、支配、比較、存在から自由になれる絶対尊厳そのものなのです。

そして、宇宙を創造破壊している動きが認識対象のイメージになるのです。

 

普通に聞いたら、かなりぶっ飛んだ話ですよね。。

 

その主体と対象のイメージが変わることで、今まの古いイメージ囚われない、とんでもない自己変革のイメージを持つことができるようになるでしょう。

 

そのセルフイメージを持つことができればしめたもの。

あとはそのセルフイメージから連想される実践行動を粛々と繰り返していけば、ものすごいスピードで自らを変化させていくことができるのです。

 

全ての不可能はイメージの限界です。

イメージの限界突破こそが不可能を可能にする鍵なのです。

だからこそ、イメージを確信させる技術がなければエクスポネンシャル認識をすることはできません。

 

nTechからすれば、今、あなたが現状どんな状態であるかは全く関係ありません。

エクスポネンシャル認識は、現状できていない自分、足りていない自分、わかっていない自分から出発する認識ではないからです。

 

宇宙全てを創造している主体そのものから出発するので、今ここ世界大統領のセルフイメージを持つことだってできます。

 

それこそ、直線的な認識をしていたら、

「世界大統領になるだなんてありえない!」

とバッサリ切って終了です。

 

しかし、そのような無理!できない!ありえない!などの認識がゼロ化されるのがエクスポネンシャル認識ですから、そんな考えは出てきません。

 

まさに、今この瞬間、世界大統領として生きることができるのです。

そのような認識セッティングができれば、

初めは潜行フェーズの為、ゆっくりとしか変化が起きていないように感じますが、破壊的イノベーションポイントを迎えた瞬間に、周りの人がびっくりするような変化が始まります。

 

出る杭は打たれるなどと言いますが、あっという間に出すぎた杭になり、遠く及ばないポジションにまで一気に変化を実現していくのです。

 

その変化は人間個人にとどまるものではありません。

人間関係、そして、組織に至るまで、nTechを共有している人同士であれば、集団レベルの破壊的イノベーションを可能にします。

 

次回は、エクスポネンシャルな組織について書いてみたいと思います。

シンギュラリティ時代のエクスポネンシャル認識

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シンギュラリティという言葉もかなり聞かれるようになりましたねー

 

シンギュラリティとは技術的特異点の意味であり、著名な発明家・脳科学者であり未来学者であるレイ・カーツワイルが2005年にその著書で発表し、シンギュラリティの到来を2045年と予測しました。

 

コンピューターの計算能力は、半導体の集積密度が18ヶ月から24ヶ月ごとに2倍になるというムーアの法則に則って進化していることをベースにした概念であり、一般的には

 

人工知能が人間を超越するポイント」

 

と説明されることがありますが、

レイ・カーツワイル自身は

 

「人類が生命を超越するレベル」

 

と言っています。

 

もう少し丁寧に言うと、

 

「国家や社会や生命というレベルを超えてテクノロジーが驚異的なスピードで無限の進化を始めるポイント」

 

ということになります。

 

今、私たちはテクノロジーの進化のスピードが速くなっているのを実感として感じることができますが、その進化はさらに加速していますので、限りなく加速していった場合はいつか垂直近くになります。

 

つまり、あらゆる進化が同時に起きているように見えるポイントがシンギュラリティということですね。

 

とにかく、我々人間が予測可能なレベルの話ではないということです。

 

これからますます変化スピードが速くなっていく時代に突入していくわけですから、

リニア(直線的)思考

つまり、過去から未来へ直線的に進化していくというイメージは捨てた方が良いでしょう。

 

これからは少なくとも、倍々で進化していく

エクスポネンシャル(指数関数的)思考が求められます。

 

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そのような思考ができないと、あっという間にテクノロジーの波に飲まれてしまい、今の仕事を失いかねません。

 

さらに、思考レベルだけではなく、もっと根源的な変化が必要だと考えます。

それが、エクスポネンシャル認識

 

テクノロジーの進化スピードに対して、人間の進化は極めて遅いわけですが、

その格差は開くばかりであり、そのことによる懸念も数多あります。

 

自分の成長スピードを決めているのは、実は自分の認識です。

 

今までの常識的な認識方式では、人間と機械のアンバランスは酷くなる一方です。

 

今までの認識を破壊し、人間そのものがエクスポネンシャルに進化していくこと。

それに伴って、思考も自動的にエクスポネンシャルな思考ができるようになっていくことでしょう。

 

人間の認識のエクスポネンシャルな進化について、また次回も考えてみたいと思います。