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尊厳City研究所 大川ともゆきのブログ

徳川家康に学ぶ悟りの知恵

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徳川家康公の有名な遺訓があります。

 

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。

 

さすが天下人が残した言葉ですね

まさに時代を超えた人生訓であり、今の時代でも心に深く染み入るものがあります

今回は、この人生訓をnTech(認識技術)を通して解析してみたいと思います。

 

songen-city.hatenablog.com

 

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。

 

私たちは背中に見えない心の籠を背負って生まれてきます

オギャーと生まれた瞬間から、目、耳、鼻、口、皮膚の5感覚をオープンし、

受動的に環境から情報を受け取ります

 

お父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃん

そして、親戚、隣人、幼稚園や学校の先生、友達

TV、本、雑誌、新聞などのメディア

インターネット上の多様な情報群

 

様々な出会いを積み重ねながら、経験、体験、知識、記憶を蓄積していきます

その中で、正誤、好き嫌い、◯✖️、善悪、浄不浄などの判断基準も蓄積します

ほぼ周りから作られた判断基準を使って日々意思決定を反復するようになるのです

 

そのようにして作られていく判断基準、固定観念、それによるストレスなどが、

まさに重荷であると言えます

 

出会えば出会うほど重荷は積み重なっていきます

人生とはまさに重荷を背負って遠き道を歩んでいるようなものなのです

子供の頃は軽やかですが、経験を積んだ大人になるほど子供のような軽やかさがなくなって、どんどん固定観念の塊、すなわち頑固になっていきます

 

その重荷を背負っていることに気づかず、ただ前だけを見て人生を歩んでいては

どうしても疲れてきてしまいます

道中の景色にも感動できなくなり、目指す山の頂上を見えなくなり、

目線が落ちて目先ばかりの対応に追われる人生になっていきます

 

急いで前進すればするほど、そうなっていってしまうのですね

ですから急ぎ足を止めて、一度自分の背中を振り返る必要があります

 

自分はどんな重荷を背負っているのか

すなわち、自分の無意識の判断基準を明確に確認することが大事

 

そして、nTechを使い、その重荷を一旦リセットしてしまうことです

そうすれば心は軽くなり、道中も楽しめ、目指すゴールも視野に入ってきます

 

不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。

 

重荷をリセットした世界というのは、自分のイメージ、執着を全て手放した状態

それは、自分と自分の宇宙が明確にリセットされた状態を指します

まさに、宇宙の根源、世界の根源と一体になった自分の初心の状態は、

空の境地、悟りの境地であり、同時に出会いの無い”困窮したる時”でもあります

 

その初心に戻ることで、

いかに今この瞬間が美しい出会いに満ちた最高の瞬間であることが認識できるのです

”不自由を常と思え”とは、初心は出会いを自由にできない世界なので、

そこから今この瞬間の出会いを感じることができれば、

足りない、できない、わからないなど、中途半端な不足感から解放され、

その不足を埋めるEGO人間の望みなど起こらない心の境地に達するのです

 

堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。

 

堪忍は堪え忍ぶことの意味ですが、

人間的な我慢のイメージではなく、感情に振り回されない境地を維持するという意味で解析すると良いかと思います

 

日本人はとかく我慢は美徳と捉えがちですが、

21世紀は我慢の時代ではありません

だからと言って、怒りやEGOの欲求を我慢しないで吐き出すという意味ではないです

我慢や怒りやEGOの欲求を卒業し、いつもスッキリの心を維持し続けること

コントロール下に置けない怒りなどの感情はまさに敵であり、

病気状態と捉えることが肝要です

何にも囚われない悟りの境地でいることが、”無事長久の基”なのです

 

勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。

 

勝ったり負けたりという生き方は、それはそれでエキサイティングでしょうが、

競争や戦争のパラダイムはもはや終わりを告げる時代です

勝つと負けるの概念を超克することです

勝ち負けの論理を超えた次元で人生を楽しむこと

そのためには勝ちも知り、負けも知って、その中道で生きる

まさに悟りの知恵ですね


おのれを責めて人をせむるな。

 

己を責めるとは、自らの判断基準や脳の認識について問題意識を持つということです

人や状況、環境のせいにしたところで問題は解決しません

現象が生じている根本原因は自らが背負っている重荷にあるのですから

気にくわない現象が起きた時は、自らの背負っている無意識をチェックして

それを手放してしまいましょう

nTechという技術がないと容易にできないことではありますが。。


及ばざるは過ぎたるよりまされり。

 

足りない方がやり過ぎよりは良いよーと言っています

そう、前進中毒のように前に進めば良いということではありません

何かを得る時代ではなく、今は手放す時代です

断捨離という言葉も流行りましたが、

今まで手にしてきたものを手放す勇気がありますか?

全ての執着を手放して、究極のマイナスができたときに、

逆に何でも手に入れられる自分になっていることに気づくのです

 

何にせよ、21世紀は心の時代です

心の仕組みを明確に理解して、心を完璧に統制すること

それができた時に21世紀の天下人となれることでしょう

21世紀の天下人は1人がなる世界ではありません

誰もが唯一無二の天下人として君臨する

その天下人たちが繋がってチームプレイをする

そんな新しい時代がもう始まっていると思っています